マリーゴールドの現実

「幻惑」から「現実」へ

お年賀頂き有り難うございます

 今年は不肖わたくしの音訳をお聴きくださった方々から、お年賀を頂きました。有り難うございます。人たるものこういう風でありたいものです。でも悪気でなくそう出来ないお人もいらっしゃることは存じて居ります。住所が間違っていたり、暇がなかったり、人にはそれぞれ事情というものがありますからね。一番やりたい読書をする暇がないと感じているわたくしですが、読み始めるとうとうとするものでもあります。

 お米と黒ごまとおからからで出来たおせんべいを食べて居りましたが、昨日テレビでトルコだったかすごい種類のお米が売られているのを見まして感激しました。大まかにいうと二種類しかないそうで、引き割りかそうではないかだそうですが、日本のお米と違って、種類の数がものすごいのでした。またパスタの国イタリアでも、食品売り場では乾燥したパスタ類がこれまたものすごい種類がありまして、吃驚いたしました。そうかと言うとアフリカや南アジアなどでは食べるものにも事欠く国々がございます。北朝鮮も北ながら庶民は飢えていると聞きます。あそこは最近人を震撼させるような粛正のあった国ですが、それもお金の問題だったらしく、左程深刻な理由じゃなかったのかという思いがいたしましたが、お金というものはやはり大切なものですから、バカには出来ません。

 あの国を孤立させない為にも何らかの手を打たねばなりません。日本のいつか来た道を通らないように、平和的に手を講じるようにして頂きたいものです。安倍さんの真価はそこで計られることでしょう。靖国神社参拝事件はもう過ぎてしまいました。彼の国の粛正も終わったかどうか知りませんが、少なくとも年末のは過ぎましたことです。今からわたくし共は、戦争をしない為に靖国を訪れる政治家の胸中を察し、またそれを世界に理解して頂かねばなりません。宗教国家の無宗教行事もあれば、無宗教国家の宗教的行事もあることを、知っていなければなりません。国体というものはそういうものでしょう。他文化理解というものはそういうものだと思います。理解することと理解して頂くことの両方が必要です。それは想像力によらねばなりませんが、想像力は天から降ってくるものではありません。その国や地域の人々の現実を知ることから始まります。わたくしには在日の知人が居ります。彼女はこの日本で言論の自由のなさに、怯えて居りました。何かあったら送還されるからです。この国にいらっしゃる外国の方々は自由を満喫していらっしゃるでしょうか。おそらくそういう方々もいらっしゃるでしょうが、大概遠慮はあるものと存じます。自分の国では何を言ってもいいことになって居りますから、不自由は感じませんが、外国の方々は如何でしょうか。この国は本当に自由でしょうか。わたくしは「特別秘密保護法」を支持して来ました。それは国家レベルでも秘密があって当然だからです。皆様はよく団体のトップシークレットをご存知でしょう。それに反対する人は稀でしょう。ですからわたくし共は今をしっかりと見ながら歩いて行かねばなりませんが、知らないでいることも受け入れねばなりません。わたくしにも自分のことながら知らないことが幾つかあります。初めは苛立たしかったことですが、知らないでいることの自由もありますから、こちらの勝手でしょうとなるものです。まあ、そのうちお約束は果たそうと思っては居りますが、そんなに急かされてもどうしようもありません。首相の家庭にも野党がいらっしゃるように、わたくしの家庭にもそのような者が居りますから。国にも様々の人々がいるものです。よっぽど使い道を限定しようと思いましたが、それこそ横暴というものです。差し上げるものに使い道を定めるというのは僭越この上ないことです。それこそ使い道の壁を作らない方がましです。その方が柔軟に、必要な時に必要なことをするのに大事なことだと思って居ります。今の日本も壁がありすぎるのだと感じて居ります。省庁の縦割りはいつも言われていることですが、そのような所から始めて行くことが必要でしょう。そうすれば、却って妙な使われ方はしなくなるものと感じます。年中工事はあって居りますが、年末の工事は予算を狙っていると考えられ勝ちです。そういう部分もあるものとは思います。どこも予算を削られるのはご免被りたい所ですから。でも、重要な所とそうでもないような所はあるものです。その国の人々の価値観にもよると思います。価値のカテゴリーは哲学でも色々書かれて居りますが、順序は或は異なるものかもしれません。アメリカ合衆国の価値観と、北欧諸国、ベネルクス三国、ユーロ諸国、これだけでも随分違うことでしょう。それに、トルコやインドや中国や韓国や日本やらが加わるともう雑居ビル状態です。このような世界に冠たる国々はまだ良い方ですが、紛争のあっている国々や地域の人々は、木の葉のように翻弄されることでしょう。

 寝る前の約一時間読書に使いたいと思います。それでは皆様、おやすみなさい。